疾走(ネタバレ有)

今日、仕事終わってから映画を見てきました。
松山での劇場公開が今週金曜までということで、何としても見ておきたかったので。
#今日は毎月1日の1,000円デーでおトクだったし(^^;


小説版を読んで間もないので、ストーリーは全部頭に入ってる。
小説で描かれていた世界がどれだけ具現化されているか、それだけを楽しみに映画館へ足を運びました。
でも・・・ある意味予想通り、満足の行く内容ではなかった。


生きることと死ぬこと、人と人のつながり―
15歳の少年に敢えて過酷な運命と宿命を与えてまで重松清が伝えたかった(だろう)ことが、映像を通じて伝わってはこなかった。
少年少女を題材にした過激な暴力シーンや性的描写の映像化は、もちろん制約があっただろう。
でも、物語の“核”となる殺人のくだりは、もっと丁寧に描けたはずだ。
少年が悩み、苦しみ、絶望し、でも生きること、人とつながることに一寸の希望を見出すために殺人する。
それがあまりにも短絡的な、発作的な殺人に見えてしまったのが残念でならない。
期待していたラストシーンの描き方はまずまずだっただけに、なおさら残念。


キャスティング面では、神父役の豊川悦司はちょっとミスキャストだったかな。
役作りがちょっと重すぎたというか、押しが強すぎた感じ。原作ではもっと自然な、空気みたいな役柄だったので・・・。
寺島進はビンゴ。ハマリ役でしたね。
大杉漣は良かったんだけど出演シーンが少なすぎた。
#手越くんに殺されたのはこの方です(^^;


そして、何といってもヒロイン役の韓英恵ちゃんが最高にかわいかった!(ぇ
これだけは、映画を見て良かった!と言える。
あの透明感はどうやって生み出すことが出来るんだろう。
15歳・・・この時期だからこそ出せる魅力、なんでしょうか。
それとも父方の韓国の血筋がそうさせるのでしょうか。
ともかく、今の10代の役者の中でも抜群のルックスと存在感を兼ね備えています。
韓英恵ちゃんの出演作(「誰も知らない」とか「ピストルオペラ」とか)にも触れてその魅力にどっぷり浸かりたくなりましたね。